滋賀で行われたSDGs de 地方創生体験会に参加された先生が「これは教育の現場でこそ活かされるべき!」と熱い思いで学校現場に持ち帰っていただき、先生たちへの体験会を経て、高校一年生向けに実装された事例についてご紹介します!
◎高校1年生270名に行われた「全体講義セッション」
コロナ禍の密を防ぐため、約270名いる学生さんは、大きなコミュニケーションホール(講堂)に半数と、各教室に半数が分かれて講義を受けるスタイルからスタートしました。
講義では、多様な働き方を選択している公認ファシリテーターが、自己紹介と、自分とSDGsの接点をテーマに、これからの学び方、働き方の多様な世界観を、未来思考で展開。
公私での自分、公共・社会・民間といったトライセクターでの自分の役割など、様々な活動を紹介しながら、SDGsの本質理解と、大事なポイントについて語らっていきました。
◎20名の学生有志が集まり先生も入っての「集中ゲームセッション」
お昼休憩を挟んだのち、「ゲーム体験をしてみたい!」とする学生有志に集まっていただき、講義セッションからの流れを受けてゲーム体験会を実装。
およそ3分の2の生徒さんが海外在住経験のある帰国生徒、というグローバルな環境だけあって、大きな特徴としては、当たり前に多様性を受け入れていること、ゆえにコミュニケーション能力がとても高く、はじめましての相手にも、時にフランクに、自然と深く本質的に対話をしていく姿に、少し大袈裟かもしれませんが、日本の明るい未来を想起した次第です。
◎振り返りで飛び交う「寄付精神」と「人資源の有用性」
ゲームセッションを終えた後の振り返りでは、シミュレーションした町の現況や、自分たちの行動を振り返り、何が起きていたかを言語化しました。
「実際の社会では寄付という行為そのものにハードルがあったけど、このゲームを通じてその寄付という行為が巡り巡って他の課題を解決するのにとても有用なのでは、ということに気づけました」
や
「人の資源が重要なことは理解したけど、それをお金と言う価値でどのように交渉し、得ていくかと言うところに難しさを覚えた」
といった発表がなされるなど、日々の授業だけでなく、日々の社会生活という現実世界と紐付けて、たくさんの気づきを得てくれたように思います。
これからの日本の未来を担うこうした次世代が、楽しみながらたくさん考え、気づきを得ていく姿を目の当たりにすると、対話と協働の質を若いうちからどう高めていくか、に色々なヒントが隠されているように思えてなりません。
またこうした現場を増やしていくことで、未来を考え、ともに構想する機会を創出できたらと思います。
(共創協力:同志社国際中学校・高等学校 高校一年生のみなさん、先生の皆さん)