【フィールドワーク】カードゲーム × 山登り?!「Camp in つくば」でのお取り組み

【フィールドワーク】カードゲーム × 山登り?!「Camp in つくば」でのお取り組み

◎「Camp in つくば」とのコラボレーション

 

「カードゲームで対話した後に、筑波山登山をして未来を考えるワーク、ご一緒しませんか?」

 

茨城県から移住関連事業を採択している企業から、このワクワクするご相談を受けたのが2019年10月。

二つ返事で実装が決まったセッションは、年明け2020年1月17日、18日の二日間で実装されました。

 

◎DAY1 カードゲーム当日

 

 

茨城県やつくば市のみなさんと行うセッションですから、まずはその土地のことをよく知っておかなくてはなりません。

 

知り合いの美食家ライターに「つくばでここは行くべしな場所を教えてください!」と事前にヒアリングし、ご紹介いただいたドイツパンの名店、ベッカライ・ブロートツァイト (Backerei Brotzeit)まで、駅から2.2kmの道程を、「今日のカードゲームはどんな雰囲気の研修にしようかなー」と考えながら歩きます。

(Backerei Brotzeit)

 

基本的には、持ち帰り専門のお店なんですが、「向かいのお店でコーヒー飲みながらうちのサンドイッチ、食べられますよ!」のアドバイスに従い、早速お邪魔します。

(道を挟んだ「ろばの家」さんで焼き物を眺めながら、パン屋にパンを置き忘れてきたことに気づく)

 

(出張を伴うゲーム型研修の場合は、予定が許せば極力その土地のものを食べ、その土地に住う人たちと会話楽しみ、色々を感じ取るのが私たちissue+designのちょっとした癖、だったりします)

 

◎カードゲーム型研修開始!

 

つくばな方々との交流を終えたところで、会場に到着。

午前中からワークショップに参加して、すでに温まっていたみなさんと、午後からゲーム型研修に参加しにいらした皆さんが合流し、ゲームイン。

 

県の職員や、市の職員といった行政職員、茨城県下でつくば市以外からアクセスしてきた事業者、まちづくりプレイヤーなどなどが集まり、カフェスペースを活用したゲームスペースに、所狭しと参集しました。

 

(スタートアップパークで行われた「SDGs de 地方創生」。縦長の会場レイアウトに少々手こずる。このゲーム型研修は、場数を踏めば踏むほどこうした現場対応力が養われるのも一つの魅力です)

 

(顔見知りと思しき方々も、自分の役割にしっかりなりきり交渉を積み重ねます。時に協力しあったり、冗談を言いながらも交渉が決裂したりと、実際の社会そのものです。)

 

(「いやいや、僕らはほら、もう無理だから、達成とか。」と少し諦めムードだった参加者にも、他の参加者が話しかけることで、地域のためにできることがあるかも、と少しずつ心境が変化していきます。)

(振り返りでは、せっかく巨大なホワイトボード壁があったので、公認ファシリテーターが皆の振り返りをテキストで可視化。出た意見をもとに、気づきや、実際に現実世界で起こっていることなどに思いを馳せて示唆を得ていきます)

 

(夜は、運営メンバーを中心に、参加者の中で希望してくださった方との日本酒を楽しむ懇親会。気立ての良い起業家の公認ファシリテーターから、地酒の一升瓶が振る舞われ、日中の盛り上がりからの延長で、さらにさらに盛り上がっていきます。)

 

◎DAY2 いざ筑波山へ!

 

前日の酒盛りの余韻に浸りつつ、翌日はカードゲームとは対極のアウトドア「筑波山山登り」セッションです。

対話や協働の重要性をゲームで体感したメンバーが早朝麓に集合し、皆で思い思い語らいながら山頂を目指します。

 

(あいにくの曇り空でしたが、その分厳かさが増します)

 

(画像ではなかなか伝わりませんが、それなりに急勾配な山道をひたすら登り、時に内省したり、時に談笑したりしながら、思い思いのペースで山頂を目指します。)

 

(筑波山には様々な奇石があり「これどうやってこうなってるの?」というスポットが山頂近くに多くあり、キツイ登山のご褒美として、いろいろな表情で楽しませてくれます)

 

(パワーのある石、ということでちょっとだけその力を頂戴したりするなど)

 

今回、ご依頼を受ける形で行った山登りとのコラボレーション。

ただ単純にゲームを実装して考えるだけでなく、こうしたフィールドワークを通じて、頭だけでなく体を動かすことで、さらに清々しい気持ちになり、明日の活力が養われるのを体感し、私たち事務局でも、こうしたゲーム×◎◎について、もっともっとアイデアを出し合い、実装すべきだな、と感じた次第です。

 

(寒い時期ではありましたが、下山途中、綺麗な花が労ってくれました)

 

(集合場所の境内も、下山後少し表情が違って見えるから不思議です)

 

◎編集後期 この学びを最大化するために

 

 

本プログラムでは、山登りの後、さらに気づきを皆で共有するために古民家に再集合し、土地のものを食しながら感想を共有する会が催されました。

 

(凍える体を、古民家の畳や座布団、襖が温めてくれます)

 

まだリフォーム中の古民家の一スペースをお借りして、二日間の感想を語らったり、未来に向けて何が可能かを考えるこの時間が、疲れた頭と、疲れた体を整えるのにとても重要な時間になったことは言うまでもありません。

 

SDGs de 地方創生は、単体でのカードゲームの楽しさはもちろんのこと、こうした新しい何かとの掛け算で、その楽しさが二倍、三倍に膨れ上がる、を実感したとても有意義なプログラムでした。

お声がけいただいたみなさんと、プログラムをご一緒した皆さんに心からの感謝を込めて。

 

(issue+design 小菅)