40名様以上のご参加で大熱狂の東京体験会!

40名様以上のご参加で大熱狂の東京体験会!

2019年12月11日、水道橋にて東京体験会を開催。

40名様を超える皆様にご参加いただき、満員の会場を所狭しとプレイヤーが行き交う大熱狂の3時間となりました。

そして、SDGs de 地方創生公認ファシリテーター養成講座への参加申込の相談や、組織内研修での導入の相談を多数頂戴し、今後の大きなムーヴメントに繋がる貴重な場となりました。

満員の会場では、アイスブレイクの自己紹介から既に参加者の皆さんの熱が伝わってくるお話がたくさん。

ゲームの説明が始まる頃には「早くゲームに入りたい!」皆さんの前のめりな姿勢に熱気がどんどん高まっていきました。

開始と共に、カードを手に持ち会場を縦横無尽に動き回り、どんどんと声を掛け合っての交渉が始まっていました。

「私お金稼がないといけないんですよ!」等とゴールを宣言しながらの積極的な交渉も目立ちました。

2ターン目を過ぎたところで、「あのメーターが上がればこのプロジェクト出来るんですけどね。上がり待ちです。早くメーター上がらないかな」と地域の状況メーターが上がる瞬間を虎視淡々と狙っているチームの姿もみられるようになりました。

終盤が近づき、状況メーターが上がらないことで段々と実行できるプロジェクトが限られてくるなか、「人口をあげよう!」という声があちこちで聞かれ始めました。

誰かがプロジェクトを実施し、メーターを上げるたびに会場から拍手が起こり、全体の一体感、まちの指標への注目も高まっていきました。

 

人口を増加に転じさせることができないままに迎えた最終ターンに、動きが生まれました。

「プロジェクトが実行できるよう、人材を紹介しあおう!」

一つのテーブルに地域の住民、行政職員が集まり、即席の人材紹介所が誕生しました。

最初の頃は「お金になることしかやらない」と言っていた人も、「お金はいくらでも出すから、みんなのプロジェクトを実現していこう!」と声を大にして周りに働きかける姿が見られ、活発なやりとりが見られました。

 

熱狂の1時間を終え、振り返りの場面でもたくさんの気づきが共有されました。

・行政のゴールを知っている住民がいなかった。住民側も確認しておけば良かったし、行政側ももっと自分たちの置かれている状況を発信すれば良かった

・行政だったので、お金をどんどんまちに配分しているつもりだったが、中にはネガティブな結果をもたらすものもあり、もっと考えて選択すれば良かった。正直、あまり住みたいまちではなくなってしまったと感じる

・行政の中でも互いのゴールを共有できていなかった。縦割りでは達成できないことも多く、壁をなくす必要があると思った

・お金を稼ぐことに夢中になってしまったが、人口が減ってしまったことでできなかったプロジェクトがたくさんあり、人口を増やすこと、維持することの重要性を体感した

・環境指標が、一度減ってしまうとなかなか元に戻らなかった。壊すのは簡単で、一度環境が悪化してしまうと回復に非常に時間がかかるのだと実感した

・最初のうち、自分たちだけで目標を達成しようとしているうちはなかなか思うようにいかず会場を無駄にうろうろするだけだった。協力すると一気にまちが変化するスピード感が増したので、もっと早い段階で協働ができれば良かった

・2030SDGsとは異なり、人口のパラメータがあったり、プロジェクトを実行した時の結果が不確実。よく考えて行動を選択しなくてはいけない

・会場は盛り上がっているのに、メーターの結果は芳しくなかった。正直日本の都市や地方の将来が少し不安になった

非常に深い振り返りが会場のあちこちからされたこと。「ちょっと一旦みんな落ち着こうか!」という流行語(?)が生まれたことも印象的で、非常に和やかな雰囲気の中ゲーム、そして振り返りが進んだように思います。

ご自身でゲームを運営することも想定されて、イノベーション創出やテクノロジー活用とゲームを掛け合わせるアイディアやについても意見交換がされたこと。あまり結果が芳しくない地域が生まれた時に、どう場の学びを深めていくのか。という点についても議論ができたこと。今日の回に参加された方々から生まれたファシリテーターさんが、どんな風にゲームを展開してくださるのか、未来が楽しみになる余韻たっぷりの体験会となりました。